長期保存メディアとしてフラッシュメモリは使えるのか?2009/02/26 20:25


データの長期保存についてはかねてから興味があり、たびたび調査しているのだけれど、最近、大容量のものが安くなってきたフラッシュメモリについて。


最近のインタビュー記事によれば、劣化が進んだセルでも、5年以上の値保持を目指して開発しているとのこと。書き換え回数が少ないフレッシュなセルは当然もっと長持ちで、10年以上の保存が可能、それ以上の長期間の調査はまだされていないようだ。


(引用)
 43nmプロセスのMLC NANDフラッシュが値を保持できる期間についても尋ねたが「40℃の高温下で、多数の書き換えを行なって劣化したセルでも5年以上。書き換え回数が少ないフレッシュなセルなら数十年、おそらく100年以上ではないか。劣化したセルでも常温なら10年以上は確実に値を失わない。5年以上の値保持を確実に保証することを前提に開発している」(西川氏)と、問題ないことを強調する。
(引用終わり)
-SSDの信頼性は、すでにHDDを超えている ~東芝セミコンダクター社 インタビュー
--http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2009/0225/mobile444.htm


SanDiskからは、WORM用途のSDカードも発売されているらしい(値段は不明)。
-http://www.sandisk.co.jp/Corporate/PressRoom/PressReleases/PressRelease.aspx?ID=4242


そういうわけで、これまでは長期保存用途のメディアとしては、MO、DVD-RAM、UDOと光ディスクしか選択肢がなかったけれど、今後数年で、フラッシュメモリについても十分選択肢に入りそうだ。

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