プロフェッショナルの本質(1) ― 2008/09/11 23:29
プロフェッショナルの本質について、いろいろな機会で考えることがある。でも、忘れっぽい僕は、すぐに流してしまうので、ここに書き留めることにする。
(1)
明確な論理、数式によって説明できず、自動化が困難な領域においては、人間が持つ感性と暗黙知がクォリティの向上に不可欠であり、その蓄積の結果と、それをもたらすモチベーションにプロフェッショナルの本質があるのではないか?
本田雅一さんの記事で紹介されていた、コンプレッショニスト(compressionist)のインタビュー記事をみて考えたこと。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080911/avt030.htm
「高画質エンコードを支えるパナソニックBDATのサムライたち」
情報を劣化させるMPEG方式の映像圧縮はそのパラメータ調整によって人間が見たときの画質が大きく変わってくる。今でもある程度のレベルでは自動的に圧縮して視聴に耐える映像を作り出すことができる。そのおかげで、地上波デジタルテレビのライブ中継や、家庭用HDビデオカメラが実現しているが、映画を代表とする芸術作品を鑑賞するレベルになると、自動化ができず、人の手に頼ったチューニングが行われているということらしい。まさに職人的な話だとは思うが、普通の人間では容易にできないことだろう。将来的に人工知能の技術が解決してしまえば、淘汰されてしまうのだろうが、今のところは確かにそこにはプロフェッショナルの本質があると思う。
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明確な論理、数式によって説明できず、自動化が困難な領域においては、人間が持つ感性と暗黙知がクォリティの向上に不可欠であり、その蓄積の結果と、それをもたらすモチベーションにプロフェッショナルの本質があるのではないか?
本田雅一さんの記事で紹介されていた、コンプレッショニスト(compressionist)のインタビュー記事をみて考えたこと。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20080911/avt030.htm
「高画質エンコードを支えるパナソニックBDATのサムライたち」
情報を劣化させるMPEG方式の映像圧縮はそのパラメータ調整によって人間が見たときの画質が大きく変わってくる。今でもある程度のレベルでは自動的に圧縮して視聴に耐える映像を作り出すことができる。そのおかげで、地上波デジタルテレビのライブ中継や、家庭用HDビデオカメラが実現しているが、映画を代表とする芸術作品を鑑賞するレベルになると、自動化ができず、人の手に頼ったチューニングが行われているということらしい。まさに職人的な話だとは思うが、普通の人間では容易にできないことだろう。将来的に人工知能の技術が解決してしまえば、淘汰されてしまうのだろうが、今のところは確かにそこにはプロフェッショナルの本質があると思う。