GNIのファウンダーが・・・ ― 2009/10/07 15:35
日本人妻による子供の連れ去りを、取り戻そうとした米国人夫が福岡で逮捕されるというニュースがあったのだけれど、その後の経緯を見ていると、この逮捕された人はGNIのファウンダーだった。。
連れ去り事件についての経緯と法的な正当性についての議論は、他の所で散々やっているようなのでここではやらないが、詳しく書いている人がいるので下にリンク。
http://ameblo.jp/ackey-s/entry-10356659007.html
それにしても、社会的には成功を収めたはずなのに、家庭の事情とはいえ、なんでこんな事件を起こしちゃうのだろう、と思う。会社を辞めて、アメリカに帰ってしまっていたようだけれど、当初の情熱は冷めてしまったのだろうか。
しらべてみると、
2007年8月にIPOを果たした後、12月にCEOを辞任して、ロックアップ期間が2月に切れた後に所有株を半分程度処分して手じまいしつつあるように見える。
http://www.krp.ktarn.or.jp/fbv/sub_forum_old/20030516bio01.htm
大量保有株式の動き
http://finance.firstlife.jp/edinet/c/5342/
http://finance.firstlife.jp/edinet/doctext/S0000BV4/
目論見書の方も改めてチェックしてみると、GNIは上場時点で株主の65%がVCになっていて、ファウンダーのCEOは主要株主ではあるものの、7%ぐらいしか保有していない。具体的なプロダクト開発のためには、億単位での研究開発投資が必要で、それを増資で得てゆくと結果的にこうなっていってしまうのもやむを得ないところではある。他のバイオ系ベンチャーも似たような状況なのだろう。
IPOについてもVCの意向で、彼らがexitするためにしたような感じになってしまっている。IPOでの募集金額では最終プロダクトの開発までにはとうてい足りないし、それでも見込みの資金を集められなかったようだ。
HBSのピサノ教授が書いた本を以前読んだけれど、バイオベンチャーは、他の業種に比べて、プロダクト開発にかかる期間が異常に長く、費用も高額で、しかも失敗のリスクも高く、いわゆるベンチャーの対象としては、やる方も、投資する方も、とても難しいものなのかもしれない。
それでも、このケースではIPOにとにかくも成功したのでキャピタルゲインを得られたのだからマシであるとは言える。ただ、大金持ちにはなれていないようなので、そんなに夢がある話ではないところがちょっと寂しい。辞めるまでは、好きなことを楽しくやれたのだろうか。
ところで、GNIからリリースされるようになっていた、
Cell Illustratorは今どうなってるのかなと改めて確認してみると、Webからは動きが止まって見える。
代わりにオンライン版の方が、GNIではなく、シー・イノベーション(株)という別の会社によって、リリース、メンテナンスされているように見える。なかなかややこしそうだ。
http://www.k-net.koto.tokyo.jp/business/page/page.jsp?p_duserid=00018943
それにしても、cellillustrator.comの登録管理者(会社)がポーランドのレジストラになっているところは謎深い。GNIにゆかりがあるのか、単に元々このドメインを所有していたのがこのポーランドの会社で、そのままレジストラを変更せずに使っているのかもしれないな。
www.genomicobject.netの方は、Cell Illustrator 3.0を出したところでニュースがとまっているのだけれど、3.0 -> 4.0のあたりで何かあったのだろうか、と勝手に推測する。
一方、CSMLプロジェクトの方は活発に動いているようだ。
http://www.csml.org/
連れ去り事件についての経緯と法的な正当性についての議論は、他の所で散々やっているようなのでここではやらないが、詳しく書いている人がいるので下にリンク。
http://ameblo.jp/ackey-s/entry-10356659007.html
それにしても、社会的には成功を収めたはずなのに、家庭の事情とはいえ、なんでこんな事件を起こしちゃうのだろう、と思う。会社を辞めて、アメリカに帰ってしまっていたようだけれど、当初の情熱は冷めてしまったのだろうか。
しらべてみると、
2007年8月にIPOを果たした後、12月にCEOを辞任して、ロックアップ期間が2月に切れた後に所有株を半分程度処分して手じまいしつつあるように見える。
http://www.krp.ktarn.or.jp/fbv/sub_forum_old/20030516bio01.htm
大量保有株式の動き
http://finance.firstlife.jp/edinet/c/5342/
http://finance.firstlife.jp/edinet/doctext/S0000BV4/
目論見書の方も改めてチェックしてみると、GNIは上場時点で株主の65%がVCになっていて、ファウンダーのCEOは主要株主ではあるものの、7%ぐらいしか保有していない。具体的なプロダクト開発のためには、億単位での研究開発投資が必要で、それを増資で得てゆくと結果的にこうなっていってしまうのもやむを得ないところではある。他のバイオ系ベンチャーも似たような状況なのだろう。
IPOについてもVCの意向で、彼らがexitするためにしたような感じになってしまっている。IPOでの募集金額では最終プロダクトの開発までにはとうてい足りないし、それでも見込みの資金を集められなかったようだ。
HBSのピサノ教授が書いた本を以前読んだけれど、バイオベンチャーは、他の業種に比べて、プロダクト開発にかかる期間が異常に長く、費用も高額で、しかも失敗のリスクも高く、いわゆるベンチャーの対象としては、やる方も、投資する方も、とても難しいものなのかもしれない。
それでも、このケースではIPOにとにかくも成功したのでキャピタルゲインを得られたのだからマシであるとは言える。ただ、大金持ちにはなれていないようなので、そんなに夢がある話ではないところがちょっと寂しい。辞めるまでは、好きなことを楽しくやれたのだろうか。
ところで、GNIからリリースされるようになっていた、
Cell Illustratorは今どうなってるのかなと改めて確認してみると、Webからは動きが止まって見える。
代わりにオンライン版の方が、GNIではなく、シー・イノベーション(株)という別の会社によって、リリース、メンテナンスされているように見える。なかなかややこしそうだ。
http://www.k-net.koto.tokyo.jp/business/page/page.jsp?p_duserid=00018943
それにしても、cellillustrator.comの登録管理者(会社)がポーランドのレジストラになっているところは謎深い。GNIにゆかりがあるのか、単に元々このドメインを所有していたのがこのポーランドの会社で、そのままレジストラを変更せずに使っているのかもしれないな。
www.genomicobject.netの方は、Cell Illustrator 3.0を出したところでニュースがとまっているのだけれど、3.0 -> 4.0のあたりで何かあったのだろうか、と勝手に推測する。
一方、CSMLプロジェクトの方は活発に動いているようだ。
http://www.csml.org/
まだまだバグがある。 ― 2009/10/07 20:59
1.0リリース版の検証をユーザマニュアルに沿って進めて、ドキュメンテーションの改善に移りたいのだけれど、最初の段階で、まだ細かい点で問題があり、なかなか進まず。まだまだバグが多い。。
3.2のリリース版の方は、コア側のコンパイルでVisualStudioが突然呪われたように落ちるようになってしまったらしく、まだ時間がかかりそうだし、困った。。
3.2のリリース版の方は、コア側のコンパイルでVisualStudioが突然呪われたように落ちるようになってしまったらしく、まだ時間がかかりそうだし、困った。。